コロナの流行により、思うように活動出来なかった時期もありますが少しずつでも前へ進めばと思っています。講習会を開いたからといって、応急処置の実技や知識がすぐに身につくものではありませんので、繰り返しの訓練が必要になってきます。現在は赤十字による救急法の繰り返しや災害現場を想定した訓練にシフトしています。ただ、実際に災害現場を数多く経験しておられる日本赤十字社の講師の経験談などから、本には載っていない実際の現場の話、被災した人の心情など、災害とは何かを考えさせられる事が沢山あります。

今までの講習会
お知らせ

過去に行ってきた講習会の写真の一部です。胸骨圧迫や人工呼吸、AEDを用いた除細動、止血、包帯法、骨折などの固定、搬送、災害を具体的にイメージするエスノグラフィー、災害時の心のケア、災害図上訓練(DIGやHUG)などさなざまな実技や講習を行っています。写真は救急法の入り口である「一次救命処置」胸骨圧迫の様子ですが、大人、子供、乳児によってその処置は変わってきます。

防災訓練では一度に100人分ぐらいが調理できる大鍋2台で炊き出し訓練を行いました。

ポリ袋調理の炊き出し訓練

発災後の活動として女性防災が力を入れているのが、ポリ袋調理による炊き出しです。能登地震の災害関連死の人数は日を追うごとに増え続けています。食は単にお腹を満たすためだけでなく、心のケアにも大きな効果を発揮します。

もしも災害が起き、電気やガス、水道が止まったら・・・まずは冷蔵庫の中身から食べていかないと腐ります。そんな時、水、カセットコンロ、ポリ袋があれば、一つの鍋で複数の料理が同時にでき、なるべく洗い物を出さない料理方法がポリ袋調理です。炊き出し訓練では大人数を対象としているので大鍋を使った調理をしますが、災害時だけでなく日常の時短調理としても活用できる簡単で美味しくできる料理方法です。

ポリ袋調理のコツ
▪︎スーパーや100均で売っているポリエチレン袋で大丈夫です。あまり薄いのは避けてください。
▪︎災害時はなるべく包丁、まな板は使わずキッチン鋏などで(洗い物を少なく)
▪︎ポリ袋の空気をなるべく抜いて袋の上の方を結ぶ。
▪︎鍋底に直接ポリ袋が触れないようお皿やザルを敷く。
▪︎おかずとご飯など、複数の料理が一つの鍋でできます。
▪︎湯せんに使った水は汚れていないので繰り返し使用できます。また、水は飲料用でなくともかまいません。(災害時)

詳しいコツやレシピが載っているサイト(外部リンク)→ ・災害時に役立つポリ袋調理 ・基本からアレンジまでポリ袋調理レシピ